優しいドッグサロンの選び方。プロが本音で伝えたいこと。

トリミング施術の流れ12
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「優しいお店」は、本当に優しいのか

優しいドッグサロンの選び方について、今日は本音でお話しさせてください。

最近では、多くのお店が「わんちゃんに優しい」「ストレスフリー」と掲げています。しかし、私はトリマーの指導や教育に携わる立場として、さまざまなお店を見てきました。だからこそ、どんなお店が本当に良いお店なのか、ある程度わかるようになりました。

この記事は、他のお店を攻撃したいわけではありません。ただ、さまざまなお店があることを知っていただき、飼い主さまご自身が選ぶための判断材料にしてほしいと思っています。


あなたはどんな基準でサロンを選んでいますか?

ドッグサロンを選ぶとき、何を基準にしていますか?

値段、雰囲気、オプションの豊富さ…さまざまな理由があると思います。あるデータによると、ペットサロンを選ぶ理由の上位に「わんちゃんの扱い方」が入っているそうです。わんちゃんをどのように扱っているか、やはり気になりますよね。


「犬を大切に考えているお店」を見極めるポイント

私がわんちゃんの扱いをきちんと考えているお店かどうかを判断するとき、コース内容を確認します。

具体的には、「耳毛抜き」と「肛門腺絞り」がコースに含まれていないお店を選んでほしいと思っています。

なぜそう言えるのか、順番に説明します。


耳毛抜きについて

プードルなど、耳の中に毛が生えるタイプのわんちゃんがいます。この「耳毛」があると外耳炎になるという情報が昔から広まっており、「耳毛は必ず抜くように」という指導が長年行われてきました。

しかし現在、日本獣医皮膚科学会の先生方も指摘されているように、健康なわんちゃんの耳毛を抜くことは推奨されていません。 毛を抜くことで炎症が起きる可能性があることがわかってきたからです。

考えてみれば当然のことです。私たち人間も、毛を抜けば痛いですよね。わんちゃんも同じで、耳毛を抜くことは痛みを伴い、炎症のリスクも高まります。

「少しずつゆっくり抜けば痛くない」という意見もありますが、それも正しくありません。鼻毛を一本ずつゆっくり抜いても、一気に抜いても、痛いことには変わりないのと同じです。

ゆっくり抜かれるとき、わんちゃんがじっとしているのは「おとなしくしている」のではありません。逃げることも抵抗することもできず、ただ耐えているだけです。じっとしていることが「いい子」なのではなく、ただ耐えているという事実があります。


肛門腺絞りについて

肛門腺絞りも同様に、「病気の予防になる」という理由でコースに組み込まれているお店が多くあります。しかし近年の研究では、定期的な肛門腺絞りが病気の予防になるとは言えないことが明らかになってきています。

※ 詳細については、現在私が執筆中の論文の発表をお待ちください。日本獣医皮膚科学会誌への掲載が予定されています。

肛門はとてもデリケートな部位です。そこを力いっぱいつまむのですから、わんちゃんにとって不快であることは想像に難くありません。実際、肛門腺絞りの際に痛みを伴うことがあり、わんちゃんが嫌がるサインを出すことも多いです。


コースに入っているお店は「無知」なのか

耳毛抜きや肛門腺絞りをコースに含めているお店は、わんちゃんの痛みに着目できていないということです。

「今までそうやってきたから」「そう教わったから」という理由だけで、ケアという名のもとに行われている行為があります。しかしその情報は、すでに古くなっています。

ぜひ一度、担当のトリマーさんに聞いてみてください。「なぜこのケアがコースに入っているのですか?」と。おそらく「病気の予防のため」とお答えになると思います。しかしその情報は、現在の獣医学的な知見とは異なります。


優しいドッグサロンの選び方、まとめ

優しいドッグサロンの選び方として、まず確認してほしいのはコース内容です。

耳毛抜きがコースに含まれていない肛門腺絞りがコースに含まれていない

このふたつを満たすお店は、少なくともわんちゃんの痛みや不快感に目を向けているお店と言えます。

わんちゃんに本当に良いグルーミングを受けさせたいと思ったら、ぜひコース内容を確認してみてください。


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