犬に負担をかけないトリミングを、leafdogが大切にしている理由。

トリミング施術の流れ19

この記事は、全4回シリーズの第3回です。

犬に負担をかけないトリミングという考え方に出会うまで

トリマーという仕事に就いてから、「犬を大切にしたい」「犬に寄り添ったトリミングをしたい」「お客さまのご要望にしっかり応えたい」という気持ちは、ずっと変わらず私の根本にあります。

しかし一方で、思い通りにいかないことも多くありました。

犬をうまくコントロールできないもどかしさ。自分の気持ちばかりが先走ってしまうこと。お客さまとのコミュニケーションのすれ違い。そんな葛藤を抱えながらグルーミングをしていた時期がありました。ちょうど、leafdogを開業したばかりの頃のことです。

そんなとき、SNSで「犬に負担をかけないグルーミング」という考え方を知りました。


目次

最初は「負担」という言葉に引っかかった

正直に言うと、最初は少し戸惑いました。

「グルーミングが犬への『負担』? 本当にそうなのかな?」

でも、なんとなく気になって調べてみると、仲田謙一さんという方の発信でした。興味を持ち、セミナーを受講してみました。

そこで、さまざまな気づきがありました。それまで当たり前だと思っていたことが、実は犬の視点から見るとまったく違って見えてきたんです。


犬という動物を、勉強し直した

セミナーをきっかけに、スタッフと一緒に犬という動物について独自に勉強を始めました。そしてその勉強は、今も続いています。

最近は、ドッグトレーナーの鏑木先生の力をお借りして、行動分析学を学んでいます。

勉強を通じて、気づいたことがいくつかあります。

  • 犬は、私たちが思っている以上に感情が豊かである
  • その感情は、実はとてもシンプルである
  • 私たちは人間の目で見ることで、犬の行動に誤ったラベルを貼ってしまうことがある
  • 犬はズルをしたり、私たちを騙そうとはしない

つまり、犬を「問題のある子」と見るのではなく、犬の感情をそのままに受け取ることが大切だということです。


トリミングは、犬にとって「不自然なこと」

トリミングというのは、人間の都合で行うものです。犬の立場から見ると、実は不自然なことをされています。

犬はもともと、改良された動物です。伸び続ける被毛、抜け落ちにくい換毛期の被毛、絡まりやすい被毛など、人間がつくり出した特性を持っています。だからこそ、人間が責任を持って手入れをする必要があります。

また、人間社会で快適に暮らすためには、清潔さを保つことも欠かせません。そのためにも、トリミングに慣れることはとても大切なことです。

しかし、慣らすことは意外と簡単ではありません。


犬がトリミングで感じていること

トリミングサロンに来たとき、犬はどんな状況に置かれるでしょうか。

  • 知らない場所
  • 知らない人間
  • さまざまな匂いや音

そんな環境の中で、全身を触られます。不安や緊張、恐怖を感じるのは、自然なことです。そのうえ刺激が多すぎると、疲れてしまったり、どうしていいかわからずパニックになることも珍しくありません。

犬のトレーニングの世界では、トリミングサロンに行く体験を「歯医者に行くこと」に例えることがあります。

憂鬱で仕方なく、諦めて行くしかない歯医者なのか。それとも「今日は先生に会いに行こう!」と思える歯医者なのか。その違いは、とても大きいと思います。

わんちゃんにとってのleafdogが、後者でありたいと心から思っています。


leafdogが大切にしていること

だからこそ、私たちは犬に負担をかけないトリミングを大切にしています。具体的には、次のようなことを意識しています。

  • 時間に追われた流れ作業のようなトリミングをしない
  • 犬の感情の流れを読みながら進める
  • 緊張や不安が高まったときは、休憩を挟む
  • 刺激を段階的に、ゆっくりと増やしていく
  • 犬が「何をされているのか」を理解できるように、待ってあげる

また、毎回同じやり方ではありません。その日の気分、その日の状況、お店に来ている他の犬の刺激など、さまざまな要素を観察しながら対応しています。


おわりに

わんちゃんたちが、私たちに身体を触ることを許し、身を委ねてもらえるようなグルーミングをしたい。それが、leafdogの願いです。

犬に負担をかけないトリミングは、特別なことをしているわけではありません。ただ、犬の感情をきちんと見て、寄り添い続けること。その積み重ねだと思っています。

次回は、このシリーズの最終回です。このブログを読んでくださっている飼い主さまへ、想いを込めてお伝えしたいことがあります。どうぞお楽しみに。

トリミング施術の流れ19

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