インターペット審査員として、感じたこと。犬が中心にいるグルーミングとは。

目次

インターペットでお仕事してきました

東京で開催された「インターペット」に、お仕事として参加してきました。

インターペットは、人とペットの豊かな暮らしを提案する日本最大級の国際ペット産業見本市です。今回私は2つの役割でお仕事させていただきました。ひとつは、インターペット内で開催されたハッピーグルーミングコンテストの審査員として。もうひとつは、日本の犬具メーカー「K-pro」さんのアンバサダーとして、ブースでのお仕事です。


日本最大のコンテストの審査員として

ハッピーグルーミングコンテストは、日本で最大規模のグルーミングコンテストです。私自身、以前は競技者として出場していました。そして今回は、審査員として2つの部門を担当させていただきました。

ひとつは「ハッピーグルーミング部門(旧レスキュー部門)」。もうひとつは、最もレベルの高い「ジャパンオープン部門」です。審査員にお招きいただいたことを、大変光栄に思っています。


ハッピーグルーミング部門——犬の扱いが、すべてを語る

ハッピーグルーミング部門は、保護された犬たちをきれいにトリミングして、新しい家族に迎えてもらえるようにお手伝いするという主旨で行われています。

実はこの部門、第1回大会で私が1位をいただいた思い出の部門でもあります。そのため、審査員として関わることができたことは、特別な意味がありました。

この部門では、仕上がりの美しさも審査対象です。しかしそれ以上に、「犬の扱い方」がとても重視されます。なぜなら、トリミングに不慣れな保護犬に対して、シャンプーや爪切りなどすべてのケアを行う必要があるからです。もちろん、扱いが丁寧であればよいだけでなく、仕上がりが雑でもいけません。

私はよく「犬の扱いが上手かどうかは、爪切りを見ればわかる」と言っています。爪切りは、犬が最も嫌がるケアのひとつだからです。入賞された方々は、その爪切りひとつひとつに丁寧に向き合っていました。本当に素晴らしい技術でした。


総評で、あえて伝えたこと

コンテストの最後に、審査員が総評を述べる場があります。そこで私は、少し厳しいことをお伝えしました。

「コンテストだからといって、その犬に本当に必要なケアを的確に選んで行ったかどうかが重要です。グルーマー自身がやりたいケアを、犬に押し付けてはいけない」

私たちは日頃から、葛藤しながらグルーミングを行っています。犬にとって必要なケアと、おしゃれや可愛さという人間都合のケア。そのバランスをとることが大切です。おしゃれを追求するあまり、犬を置き去りにしていないか。常に自問自答することが重要だと思っています。

トリミングは、人間のためのケアではありません。必ず犬が中心にいて、犬の感情に配慮しながら行うものです。つまり、犬の動物福祉を考えたケアをすることが、私にとってこの仕事の根っこにあります。だからこそ、あえてお伝えしました。


ジャパンオープン部門——1分1秒、無駄にせず

ジャパンオープン部門は、初心者からベテランまでが最高の準備をして挑む、最もレベルの高いクラスです。そのため、審査には強い緊張と責任を感じました。しかし、1分1秒無駄にせず、競技者の技術をしっかりと見せていただきました。

私自身も競技者です。だからこそ、大会で力を出し切ることの難しさをよく知っています。その分、真剣に審査しました。

素晴らしい技術を間近で見せていただき、私自身もとても刺激を受けました。


審査員を務めて、改めて感じたこと

審査をすることは、非常に難しい判断を伴います。しかし、その分多くを学び、素晴らしい経験をさせていただきました。

コンテストの場で改めて感じたのは、犬に関わるすべての人が、犬のことを思っているということ。その想いが、グルーミングという仕事をより豊かにしていくのだと思います。

📌 関連した記事はこちら

目次