わんちゃんのフードの量は、ライフステージで変わります。

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わんちゃんのフードの量は、一生同じではありません

わんちゃんのフードの量は、年齢や状況によって変わるものです。「ずっと同じ量で良い」と思っている飼い主さまも多いかもしれませんが、実はライフステージごとに必要なエネルギー量は大きく異なります。


ライフステージ別に必要な量が変わる理由

仔犬の頃は、身体を大きく作るためにたくさんのエネルギーが必要です。そのため、体重あたりのフード量は成犬より多くなります。しかし、身体が出来上がってくると、必要な量は少しずつ減っていきます。

成犬になると、運動量に合わせてフードの量を調整することが大切です。運動量が減れば食事量も減らすことが基本です。また、避妊・去勢手術を行うとホルモンバランスが変わり、代謝が変化します。そのため、手術後は体重が増えやすくなるわんちゃんも多く、フードの量を見直す必要があります。

老犬になると、活動量が自然と落ちてきます。そのため、食べる量も少なくなることが多く、フードの量を減らすことも必要になります。


思春期に訪れる「食べない」問題

仔犬を迎えて一緒に暮らし始め、最初に大きな変化にぶつかるのが「思春期」の時期です。

思春期になると、食べ物の好みが変わったり、急にご飯を食べなくなったりすることがあります。そんなとき、わんちゃんのフードの量を少し減らすことは問題ありません。しかし、減らし過ぎには注意が必要です。


BCS(ボディコンディションスコア)で体型をチェックしよう

フードの量を調整するときに参考にしてほしいのが、**BCS(ボディコンディションスコア)**です。

BCSとは、わんちゃんの見た目と触った感触から、脂肪のつき具合を5段階で評価する指標です。環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」にも掲載されている、信頼性の高い基準です。(参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」URL:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/6.pdf

スコア状態見た目・触った感触
BCS1痩せすぎ肋骨や腰骨が目で見てわかる
BCS2痩せ肋骨が容易に触れる
BCS3理想体型肋骨が少し触れる。くびれがある
BCS4太り気味肋骨が触りにくい
BCS5肥満肋骨が触れない。くびれがない

チェックのポイントは「あばら骨(肋骨)」と「くびれ」です。横からと上からの2方向で確認しましょう。難しい場合は、かかりつけの獣医師に見てもらうことをおすすめします。

皮下脂肪は健康にとって大切な役割を持っています。だからこそ、ガリガリに痩せてしまわないよう、BCS2以下にならないように注意しながら量を調整しましょう。


「食べない」ときにやりがちなNG行動

思春期のわんちゃんがご飯を食べなくなると、心配した飼い主さまが「おやつなら食べるかな?」と与えてしまうことがあります。しかしこれは、実は逆効果になることがあります。

なぜかというと、わんちゃんが「食べない」という行動をとったときに嗜好性の高いおやつをもらえると、わんちゃんは「食べないとおやつがもらえる」と学習してしまうからです。つまり、意図せずして「食べないこと」を褒めていることと同じになってしまいます。これは行動分析学的に見ても、食べない行動を強化していることになります。


おやつで体調を確認するときのポイント

「体調が悪いのかな?食欲があるか確認したい」と思い、おやつを試しに与えてみること自体は、私もよくやります。しかしその場合、次のことを守ることが大切です。

  • おやつは最小限にする。たくさん与えすぎない
  • おやつは食べたけどご飯は残す場合、ご飯は下げる。置きっぱなしにしない

ご飯を置きっぱなしにすると、「いつでも食べられる」と思わせてしまい、食事への意欲がさらに下がることがあります。


気分で食べないのか、体調が悪いのかを見極めよう

食欲の低下が「気分」なのか「体調不良」なのかを判断するためには、活動量を観察することがとても大切です。

以下のようなサインが見られる場合は、体調不良の可能性があります。すぐに動物病院へ相談してください。

  • おもちゃで遊ばない
  • 丸くなってじっとしている
  • いつも遊ぶ時間に遊ばない
  • 元気がなく、ぐったりしている

一方、食べないだけで元気に動き回っている場合は、思春期の好みの変化や気分による可能性が高いです。ただし、数日続くようであれば、念のため獣医師に相談することをおすすめします。


おわりに

わんちゃんのフードの量は、成長や環境の変化に合わせて見直すことが大切です。BCSを活用しながら、わんちゃんの体型と活動量を日頃からよく観察してあげてください。

「うちの子、最近食べる量が減ってきた」「思春期でご飯を食べなくて困っている」など、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。


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