犬の涙やけの原因と対策。正直にお伝えしたいこと。

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涙やけとは何か

白い毛色のわんちゃんの目頭付近が、茶色く着色してしまっている状態を「涙やけ」と言います。

また、同じように口の周りや肛門、四肢の先など、よだれが付着しやすい場所が茶色く着色することもあります。これは「よだれやけ」と呼ばれています。どちらも、飼い主さまが気にされることの多いお悩みのひとつです。


原因は、まだはっきりわかっていません

ここで正直にお伝えしたいのですが、犬の涙やけの原因は、現時点でははっきりわかっていません。

いくつかの要因が言われています。

骨格的な問題 目が大きく涙が溢れやすい構造だったり、涙管が詰まりやすい形状の目のために涙が溢れ、被毛に付着した部分が着色すると言われることがあります。しかし、目の大きいわんちゃんが必ずしも涙やけになるわけではありません。個体差があります。

食器や食べ物に含まれる重金属の影響 食器の素材や食べ物に含まれる重金属が影響しているという説もあります。しかしこれも、明確なエビデンスがあるわけではありません。

ストレス 何らかのストレスがかかっている場合に涙やけが出やすいと言われることもあります。

いずれも「言われている」レベルの情報であり、これが原因だと断言できるものは今のところありません。


対策として言われていること

こまめに目の周りを拭き取ることが対策として挙げられることが多いです。目の周りを清潔に保つことは大切なことですし、日頃のケアとして拭き取ること自体は良いことだと思います。しかし、それで必ず改善するかというと、そうとも言い切れません。

フードを変えたり、手作りご飯や腸活をしたら緩和したという声もあります。しかし同じフードを食べていても、改善するわんちゃんとしないわんちゃんがいます。何かを変えたことで改善する場合もあれば、改善しないこともある。それが現実です。


私のわんちゃんの話

うちのわんちゃんたちのことも、お伝えしておきます。

16歳で旅立ったカイちゃんは白いトイプードルでした。若い頃は涙やけはありませんでしたが、亡くなる少し前、寝たきりになってから目の周りに涙やけが出るようになりました。

現在13歳のロコちゃんも白いトイプードルです。若い頃は涙やけが気になりませんでしたが、ある時から急に涙やけになりました。さらに不思議なことに、耳穴周辺の被毛を短くすると涙やけになり、被毛を伸ばしていると涙やけにならないのです。若い頃は耳穴周りを短くカットしていても涙やけはありませんでした。

これだけ同じ環境で暮らしていても、わんちゃんによってこんなに違うのです。


涙やけを「個性のひとつ」として受け入れることも

原因がはっきりわからないものだからこそ、涙やけ=異常なもの、と考えすぎないでほしいと思っています。もちろん、気になる場合はかかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。しかし、涙やけを個性のひとつとして受け入れることも、ひとつの選択肢だと思っています。


悲しい現実

最後に、とても悲しいことをお伝えしなければなりません。

涙やけに悩んでいる飼い主さまにつけ込んで、「涙やけはフードで必ず治る」と言って強引にフードを販売するお店があります。また、「体重オーバーが原因だ」と言われて過度な減量をさせられ、体調を崩してしまうわんちゃんがいることも事実です。

はっきりお伝えします。減量することで涙やけが改善されるというエビデンスはありません。フードを変えることで改善する場合もありますが、必ずとは言えません。

不確かな情報に振り回されず、わんちゃんのことを一番に考えてあげてほしいと思っています。何か気になることがあれば、いつでもご相談ください。


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