長めにお預かりをする滞在型トリミングを取り入れている理由

滞在型トリミングとは?
leafdogでは、トリミングの施術時間よりも少し長めにお時間をいただき、わんちゃんをお預かりしています。
これは単に余裕を持つためではありません。
むしろ、わんちゃんの緊張を和らげ、体調の変化に気づくための大切な時間です。
つまり、滞在型トリミングとは「時間をかけること」が目的ではなく、「わんちゃんを観察する時間を確保すること」を目的としています。
なぜ長めにお預かりをするのか?
トリミングテーブルの上は緊張しやすい
多くのわんちゃんにとって、トリミングテーブルの上は日常とは異なる環境です。
・高い場所であること
・身体を保定されること
・全身を触られること
このような状況が重なるため、どうしても緊張が高まりやすくなります。
そのため、施術の合間には一度テーブルから降ろし、休憩の時間を設けています。
一方で、緊張が続いた状態では、本来の呼吸や姿勢を正確に読み取ることが難しくなります。
だからこそ、リラックスできる時間が必要なのです。
サークルやケージで過ごす安心時間
休憩中は、サークルやケージで静かに過ごしてもらいます。
すると、横になって眠ったり、呼吸が落ち着いたり、表情がやわらいだりと、普段に近い状態が見えてきます。
また、この時間はわんちゃんにとって「安心の記憶」を積み重ねる時間でもあります。
トリミングに来る場所というよりも、
「ここは落ち着いて過ごせる場所なんだ」と伝えることができるのです。
その結果、次回来店時の緊張軽減にもつながります。
長めのお預かりがもたらす観察のメリット
緊張している状態と、リラックスしている状態。
両方を見ることができる点は、滞在型トリミングの大きな利点です。
実際に、緊張状態では
・呼吸数
・姿勢
・筋肉のこわばり
・表情の変化
が分かりにくくなります。
しかし、落ち着いた状態を見ることで、普段とのわずかな違いに気づきやすくなります。
つまり、観察できる情報量が増えるのです。
実際にあった出来事
あるわんちゃんのお話です。
普段はサークルの中で身体を横にして、ぐっすり眠る子でした。
ところがその日は、伏せの姿勢のまま休んでいました。
さらに、よく見ると呼吸がいつもより少し早いように感じました。
大きな異変ではありません。
しかし、私たちは違和感を覚えました。
そのため、ご家族に連絡し、トリミングを中断して動物病院へ行っていただきました。
診断の結果は、肺水腫になりかけている状態でした。
肺水腫は進行すると命に直結する疾患です。
幸いにも、早期発見により治療で改善へ向かいました。
もし休憩時間がなく、テーブルの上の緊張した姿しか見ていなかったら。
もしかすると、その小さな変化に気づけなかったかもしれません。
すべてを見つけられるわけではない
もちろん、トリミングサロンで全ての疾患を発見できるわけではありません。
しかし、だからこそ私たちは観察の機会を増やしたいと考えています。
できるだけ多くの情報をわんちゃんから受け取りたい。
そして、小さな変化を見逃したくない。
そのために、あえて長めにお預かりするという選択をしています。
まとめ|滞在型トリミングは「安心」と「気づき」のため
leafdogが滞在型トリミングを取り入れている理由は、
・緊張を和らげるため
・安心できる場所だと伝えるため
・体調や気持ちの変化に気づくため
時間をかけること自体が目的ではありません。
だからこそ、休憩時間も含めて大切なケアの一部と考えています。
大切なご家族であるわんちゃんが、安心して歳を重ねていけるように。
その小さな変化に気づける場所でありたいと、私たちは考えています。

